ウォータートン・グレイシャー
国際平和自然公園
ウォータートン・グレイシャーは、
モンタナ州のグレイシャー国立公園
とカナダアルバータ州の
ウォータートン・レイク
国立公園の国境をまたいだだ、
世界唯一の国際公園
1932年6月30日に世界ではじめて
国際平和公園法で選ばれた
1995年に世界自然遺産に登録
3000m級の山が並ぶロッキー山脈の中央にあり、
氷河が形成した渓谷や齢10億年の山々が美しい!
650の氷河湖、200を超える湖沼、広大な森林からなる公園の総面積は約4576km2。
約東京都の2倍強あり、国定史跡のプリンス・オブ・ウェールズ・ホテルがある。
氷河が形成した渓谷で45ヵ所の自然生息地を抱える500km²の公園。
オオカミ、コヨーテ、クーガー、熊、エルク、鹿など60種の動物が生息し氷河後退域50ヵ所ある。
山脈を流れる川は、稜線を境に東西に分かれ、西は太平洋に、東は南下してメキシコ湾へと注いでいる。
北米大陸水系の境界線、大陸分水嶺が公園内に走っている。
グレーシャー国立公園は1910年に設定されたが、その昔は先住民族のブラックフィート、
サリッシュ、クーテナイなる3つの部族がこの周辺に住んでいた。
1800年代初頭からフランス人、英国人、スペイン人の狩人達がビーバー目的でここら辺に入り込み、
1806年にはルイス&クラーク探検隊が現在の公園から約80km近くを通過したが、
この素晴らしい大自然には足を踏み入れなかった。
1800年代の後半には鉄道がしかれ、開拓民達が移住を開始し、
ゴールドラッシュの波に乗って金鉱堀り達がたくさん集まってきたが、
この周辺から大きな金脈も銅山も発見されず、マイナー達のブームは数年間で終わる。
マイナー達が去った後、ようやくこのグレーシャー地域の美しさが人々の目に触れるようになった。
当時は鉄道旅行が空前の大ブーム。
現在のウエスト・グレーシャー駅で人々は下車し、馬車で数キロ離れたマクドナルド湖まで移動、
その後はボートに乗って13km離れたスナイダー・ホテルまで移動し、
湖を利用してボートで移動しながらの観光がスタイルだった。
1910年に国立公園として指定されると開拓が始まり、
現在公園の真ん中を通る唯一の道路である“太陽への道”が敷かれた。
1932年にはアメリカ・カナダ2カ国をまたぐ世界唯一の国際公園、
1995年にはユネスコの世界遺産に指定された。
毎年5月下旬から8月下旬、長くても3ヵ月半しかオープンせず、
飾り気の無い本当の大自然がそのまま残っている。