ホワイトサンズニューメキシコ州
White Sands New Mexico
世界的に珍しい完全な白と青だけの世界!
世界最大の石膏砂丘荒野に広がる真っ白なアラバスター(雪花石膏)砂丘光によって表情が変わる幻想的で不思議な光景はまるで異世界!
石膏=ギブスの原料で水をかけるとすぐに固まってしまう荒野に忽然と現れる純白の砂漠それがホワイトサンズ国定公園で、面積は約約700平方kmと東京の約3分の1の広さがあり琵琶湖より一回り大きい
約60%が軍の施設、残りの約40%が国定公園に指定されている。夕方から夜にかけて南西から強風が吹く事が多く、砂丘が一年に10m移動する。その綺麗さはまるで雪景色のような神秘の世界が現れる。
広大な砂漠はアメリカ軍のミサイル実験場の敷地内で国定公園として指定され、元々はNASAのスペースシャトルの着陸にも使用されていた。
ホワイトサンズの歴史
この地域周辺がまだ赤道付近に位置していた5億年前~2億4千万年前頃、特にペルム紀の頃、大陸移動のあおりで激しい海面低下が起き沿岸地域の海水がほぼ全面的に干上がってしまった。
結果、浜辺には石灰岩、塩や石膏等の堆積岩が溜まり、当時出来上がった石膏の層は500mに達する位であった。その後長い年月が過ぎ去り3000万年前頃から活発となったロッキー山脈造山活動の南部の動きである。
ララマイド大変革によって周辺の大地は隆起を続け大地に深く埋まっていたかつては浜辺であった地層の部分が地表に出てくる。
ホワイトサンズのトゥラロサ盆地は、西をサン・アンドレアス山脈、東をサクラメント山脈とグアダルーペ山脈に囲まれているため、約2万4千年前から1万2千年前に起きた最後の氷河期でホワイトサンズが形成された。
更新世後期
ホワイトサンズのあるトゥラロサ盆地を含む米国南西部は現代よりも雨が多く気温も低かったため、北側のシエラ・ブランカ山 標高約3600mには小型の氷河が沢山出来、トゥラロサ盆地には広大な氷河湖があった。
多量に降り続けた雨は、サン・アンドレアスとサクラメント山脈から石膏を溶かしてオテロ湖へと流し込み、湖は石膏の溶解成分が多く溜まっていった。
氷河期が終わると気候は著しく乾燥し始め、オテロ湖もゆっくりと干上がって行き、やがてそこには広大な石膏の堆積物が残る事となった。
白い砂漠は、ニューメキシコ州トゥラロサ盆地は太陽の下に横たわり、その白い砂は新雪のように輝いている。砂は石英ではなく、柔らかく白亜質の石膏又は硫酸カルシウム。
石英を主成分とする砂と異なり、表面の水分を素早く蒸発させ、砂が太陽光を吸収せずに反射する為、触っても熱くない特徴。
地表に現れた石膏の堆積物では世界最大
石膏は地球で見つかる一般的な無機化合物の1つで、水に溶けやすい為地表ではめったに見る事が出来ない。
1億年前、浅い海に覆われて海が退いたため、塩湖が取り残され、湖も最終的に太陽の熱で蒸発。蒸発した後に残った古代の海底の厚い堆積物で、塩分と石膏が残った。
トゥラロサ盆地はサクラメント山脈とサン・アンドレス山脈の間にあり、6500万年前に形になり始め、隆起は大地と石膏の堆積物を押し割り、空へと押し上げた。
山脈から来る定期的な雨水と雪解け水は石膏が浸出する原因になり、濃厚な溶液が山腹を洗い流した。石膏の溶液は、トゥラロサ盆地で最も低い部分であるルセロ湖にたまった。
湖の水は蒸発によらない限り他へ逃げる方法がないため、水分が蒸発した後に結晶化した石膏または透明石膏の薄い層を残した。
その後の風化がこれらの結晶を純粋な砂粒にし、南西の風は盆地のより遠くに砂粒を運び、砂はしばしば15mほどの急な砂丘に堆積する。
風はさらに多くの砂丘を作り出すと同時に、砂丘そのものを1年に最高 9mほど移動させている。
砂丘のこの定常的な移動は周囲の自然にアルカリ性の性格を加え、雨量が少ないことも加えて植物がここで成長することが困難。
アラモゴード ニューメキシコ州 Alamogordo New Mexico
アラモゴードは、ニューメキシコ州オテロ郡の都市で人口約30403人。アラモゴード の名前はスペイン語で「ふくよかなハコヤナギ」を意味する。
ホロマン空軍基地とホワイトサンズ・ミサイル実験場はアラモゴード近くに位置する二つの主要な軍事基地である。
最初の宇宙飛行チンパンジーの生誕地、原子爆弾の最初の試験場、そして300万個あると噂されているアタリ社製のゲーム「E. T.」のカートリッジの埋葬地として有名である。
アラモゴードは、サクラメント山脈の西の側面とトゥラロサ盆地の東端に位置し、高度は約1300mである。都市の総面積は50.1 km² 陸地である。
トリニティ実験場 最初の原子爆弾実験
史上初の原子爆弾は、1945年7月16日にアラモゴード爆撃試験場で起爆された。トリニティ実験場と呼ばれる爆心地は、現在のホワイトサンズ・ミサイル実験場の一部となっている。
トリニティ実験場は、実際にはアラモゴードから160km離れたところにあり、1年に二度だけ、訪問者のために開放される。トリニティ実験は、1945年7月16日にアメリカ合衆国で行なわれた人類最初の核実験である。
この実験はアメリカ・ニューメキシコ州ソコロの南東48kmの地点で行なわれた。実験場は現在ではアラモゴードに本部を持つアメリカ陸軍ホワイトサンズ・ミサイル実験場と成っている。
トリニティ実験は爆縮型プルトニウム原子爆弾の爆発実験で、同型の爆弾「ファットマン」が、後に日本の長崎県長崎市に投下された。
この実験による核爆発は、約20ktのTNTの爆発と同規模のもので、この核実験は「核の時代」の幕開と成った。
ホロマン空軍基地 Holloman Air Force Base
ニューメキシコ 州のアラモゴードの 南西10kmに位置する米国空軍基地。
ミサイル探査のパイオニアであるジョージ・V・ホロマンの栄誉を受けて設立された。
ホロマン空軍基地は、航空戦闘コマンド 49th ウイングの本拠地です。
ホワイトサンズ・ミサイル実験場(White Sands Missile Range)を支援し、現在ドイツ空軍飛行訓練センターにも成っている。
ホロマン空軍基地はニューメキシコ州のTularosa Basinにあり、サクラメントとサンアンドレスの山脈の間に位置している。
ホロマン空軍基地は、 米国ルート70のニューメキシコ州アラモゴードから西へ約16kmです。テキサス州エルパソの北から145 km、ニューメキシコ州ラスクルーセスから東へ113km。
ベースは24,135 ヘクタール をカバーし、標高1248 mに位置しています。
ホロマンは、世界最長の16kmで正式にはホロマンハイスピードとして知られている。ロケット滑走路テストトラックの施設がある。
ハムの墓 最初に宇宙に行ったチンパンジ
ハム (Ham) は世界で最初に宇宙飛行を体験したチンパンジーで「宇宙における最初の自由な生物」としてアメリカで宣伝された。
彼は1961年1月31日、フロリダ州ケープ・キャナヴェラルから打ち上げられ、16.5分間で155マイル飛行後に大西洋へ無事に着水した。
ハムは1983年に27歳で死亡し、アラモゴードにあるニューメキシコ宇宙歴史博物館前の芝生に埋葬された。
スペースシャトルの着陸
1982年3月、NASAのスペースシャトル・コロンビアが3度目のシャトル・ミッションSTS-3でアラモゴード近郊のホワイトサンズ・ミサイル実験場に着陸した。
シャトルのオービタがカリフォルニア州とフロリダ州以外に着陸したのはこの時だけである。
アタリ社の埋葬地
1983年、ビデオゲーム産業の崩壊により、アタリ社の倉庫は楽観的に乱造した何百万個もの売れないビデオゲームのカートリッジでいっぱいになり、その中には500万個の「E.T.」のカートリッジも含まれていた。