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インペリアル・バレーとソルトン湖

インペリアル・バレー
Imperial Valley

インペリアル・バレー

インペリアル・バレー

インペリアル郡はカリフォルニア州最南東部に位置する郡でアリゾナ州とメキシコと境を接し1907年に設立された。

郡庁所在地はエル・セントロ市で人口約175000人。郡名はインペリアル・バレーから採ったが「インペリアル・バレー」という地名は、カリフォルニア開発会社の子会社インペリアル土地会社が入植地宣伝の為に名付けた。

インペリアル郡にはアメリカ中西部、特にオクラホマ州の住民「オーキー」の移民が訪れる時代があった。

これは1930年代と1940年代に干魃によるダストボウルの被害を受けた農家がアメリカ中からルート66を通りカリフォルニアに夢を抱き移民して来た。

インペリアル・バレー

インペリアル・バレー

インペリアル・バレーは砂漠

カリフォルニア州南東部からメキシコのバハ・カリフォルニアに広がる乾燥した盆地。コロラド砂漠の一部で大部分が海面以下で、コロラド川によってデルタ地帯に成り盆地化した。

砂漠地帯で、夏の気温は50度~60度。多くの人が夏の間、熱中症で亡く成る。砂漠地帯を車で通る際には必ず水を1ガロン(3.78ℓ)必要。

高温と年間降水量が76 mmの沙漠地帯ですが、オールアメリカン運河を経由してコロラド川の水を灌漑を利用し農業が大繁栄している。

1902年に最初の灌漑事業が完成し、3年後にコロラド川が氾濫して北側にソールトン海が誕生した。

1938年にインペリアル・ダムと1940年にオール・アメリカン水路の完成し灌漑化が進み、2000km2の耕作地に多様な農産物を産する肥沃な農業地帯と成った。

砂漠に農業

砂漠ほど、農業に適した場所はない、1年中暑い地域で水さえあれば作物は、どんどん育つからです。

1年中、野菜が育つ為、人参は世界一の生産を誇り、その他、スイカやメロンなどを一年中大量生産している。メキシコはカリフォルニア州の第2の工業都市と言われている。

アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)がもう一つの主要作物である。農業用地は、畑からの表面の流出水と地表面下の排水を、農業用流出水の貯留池に指定されている

ソルトン湖に運ぶ構成農業排水システムによって機能している。


日系の移民が最初にカリフォルニアに上陸した頃、多くの日本人はインペリアルバレーで農業に従事しました。

日本人はこの砂漠の貧弱な土地を精魂こめて耕し、豊かな農地を作り上げました。戦前は、多くの日系人がインペリアルバレーで農業に従事した。

第二次大戦がはじまり、米国本土にいる日系人は強制収容所に送られ、土地の所有が許されていなかった日系人はインペリアルバレーの農地を没収された。

戦後、殆どの日系人はインペリアルバレーにもどる事が出来なく成ってしまった悲しい歴史もあります。何も無い砂漠を豊かな土地にしたのは日系人であり、誇りに思えます。

カリフォルニア州最大の湖 ソルトン湖
Salton Sea

ソルトン湖はカリフォルニア州、砂漠の真ん中にある塩湖です。ソルトン湖はデスバレーと同様に海面下にあり、その湖水面でマイナス69mとデス・バレーの最低点より16.76m 高い全米二位で西半球二位の最低地点に位置している。

流入する川はアラモ川、ニュー川、ホワイトウォーター川の3つで、ソルトン湖から流出する川が無く年々塩分濃度が上がっている。

ソルトン・シー

ソルトン・シー

20世紀初頭、インペリアル・バレーの高温砂漠地帯に農民が作業所を建てたのが始まりで、農作物を育てる為、土地の灌漑にはコロラド川を利用する必要があり、

カリフォルニア・デベロップメント・カンパニーは取水路と成る2つの渓谷で流路の拡張を行った。

1904年の夏に水の流れが止まり、コロラド川から流れてきたシルト質の堆積物で取水路が詰まってしまったのだ。そこで、別の取水路が作られたが、水門は作られなかった。

元々標高の低い地点にあり、湖が出来たり消えたりを繰り返していたのですが、1905年の洪水で人間の手による技術的過ちにより、人工的に作った運河が破壊され、

砂漠にインペリアル・バレーの灌漑用水が流入し、塩水がソルトン・シンクの低地に流れ込み現在のソルトン湖が誕生した。

ソルトン湖にまつわる話はある。湖が出来た後、この一帯は数十年の間リゾート地として賑わい、レジャーとして釣りが盛んに行われた。

しかし、塩分の増加と汚染(農業排水、都市流出水、排水、雨水流入)の拡大により、ほとんどの魚類が死に絶え、ブームも去った。荒廃した奇妙な土地だけが残った。

 

 

 

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