ムスタング 野生馬
Mustang
アメリカの野生馬の事アメリカ大陸の発見時は野生の馬は生存していなかった15世紀頃北アメリカ大陸の大平原にスペインの探検家達が持ち込んだ小型馬が野生化した物。
名前の由来は、スペイン語のメステンゴからで、迷子になった、あるいは主人のいない意味する。メキシコからカナダにいたるまで生息しているが、現在はその数が少くなり保護されている。
人間に服従しない独立の精神に富んだ性格で、アーネスト・トンプソン・シートンのシートン動物記の中の「だく足のマスタング」に登場する。一部は家畜化されクォーターホース等の基礎になった。
北アメリカ大陸はウマ科の発祥の地
最終氷期後に絶滅した。それ以降北米大陸に馬は存在しなかったが、一度野生の群れが出来ると天敵が殆どいなかったため急速に数を増し、一時その数200万頭に達した。
元々はアンダルシアン等が中心だったが、一部の群れにはサラブレッドやアラブ種等軽種にも関係していて、現在は約2万5000頭が保護され残っている。
ムスタングとインディアン
インディアンはそれまで馬を見たことがなく、したがつてそれを「魔法によって大きくされた犬」と理解し「メディスンドッグ」と名づけたほどです。
スペイン人が連れてきた馬たちは、小柄で頑丈な体を持っていて、耐久性と知性で、征服者にも被征服者にも喜ばれた。
平原インディアン人の生活は、馬の到来によって行動範囲も拡大し劇的に変化しました。馬は、インディアンの最大の財産です。
馬たちの中には賢い馬もいて、逃げ出して野生化した馬も多くいた。野生の馬は「ムスタング」と呼ばれ、アメリカ大陸のフロンティアの最後のシンボルで、生きる伝説と成っています。
ムスタングは共同体を作りリーダーであるボスの下に集まっています。
19世紀にはメキシコから北米西部平原、そしてカナダ西部までを股にかけて500万頭ものムスタングが群れをなして北米大陸を駆け回っていました。
アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、アイダホ州、モンタナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワイオミング州の西部には約4万2000頭もの野生馬が生息しています。