デッドホースポイント ユタ州
Dead Horse Point Utah
コロラド川が3億年をかけて大地を削ってきた景色。コロラド川はその名のとおり、コロラド州北部のロッキー山脈を源に南西へ流れ、メキシコを経てカリフォルニア湾へ流れる全長2333kmの長い川である。
30以上の水力発電所がある。デッドホースポイントは海抜約1800m、その600m下をコロラド川が流れている。最上層はカエンタ・サンドストーンである。
グースネックとはガチョウの首の事だが、コロラド川がU字型をしている。さらに蛇行しながら流れている。遠くでは平らな大地が溝のように削られているのが見れる。
テーブル状になった所からコロラド川まで600mあり、特に朝日、夕日、星空は絶景!アメリカの原風景!見渡す限り360度の大パノラマ。
ここを舞台にした伝説からきている。100年ほど前、このポイントは野生の馬(ムスタング)の囲いとして使われていた。カウボーイたちは野生の馬を狩り集めて群れにし、細い首のところから突端へ追いこんでいた。
首の部分は30mほどしかなかったので小枝や低木で塞ぎ、切り立った崖に囲まれた逃げ場のない自然の囲いを作った。
カウボーイたちは欲しい馬を選び残りは放した。
ある時、何故だかわからないが、馬が水のないまま囲い込みに取り残されて水を求めで柵を飛び越え何頭も死んでしまった事からデッドホース=馬が死んだ所事から名前の由来です。
ムスタング(野生馬)
北アメリカ大陸のプレーリー地帯にスペイン人が持ち込んだ小型馬が野生化したものである。
スペイン語のmestengoに由来し、この語は迷子に成った、あるいは主人の居ない家畜を意味する。
人間に服従しない独立の精神に富んだ性格で知られ、アーネスト・トンプソン・シートンのいわゆるシートン動物記の中の一作『だく足のマスタング』にもその姿が活写されている。
一部は再家畜化されクォーターホース等の基礎になった。
北アメリカ大陸はウマ科の発祥の地であるが、最終氷期後に絶滅した。
それ以降北米大陸に馬は存在しなかったが、一度野生の群れができると天敵が殆どいなかったため急速に数を増し、一時その数200万頭に達した。
元になった個体はアンダルシア等が中心だったと考えられるが、一部の群れにはサラブレッドやアラブ種等軽種の影響も見られる。
現在は2万5000頭ほどが保護され残っている。