ナバホ族 コードトーカー 暗号部隊
Navajo Code Talkers
世界大戦時下敵国に盗聴されないよう無線交信に部族語を使い偵察報告や作戦指をする際に登用したインディアンの部族語を暗号として使用した。
インディアンの言葉が暗号として使われたのは、アメリカ国内でその言葉の使い手を調達する事が出来、訓練した。
インディアンの言葉は、国外でその言葉は解読する事が出来なかった。
第一次世界大戦でチョクトー族、コマンチ族両部族出身者がコードトーカーとして従軍したが、第二次世界大戦に使われたのはナバホ族で約400名がサイパン島、グアム島、硫黄島、沖縄に従軍した。
複雑な文法構成で、発音も特殊な音が使われ、習得・解明が極めて困難でナバホの言語は文献がわずかしか無く、非話者にとっては研究する事すら困難だった。
ナバホ族コードトーカー達は、英単語を同じ文字で始まる別の英単語に置き換え、それをナバホ語に翻訳する置換暗号を開発。
特別な意味を持たせたナバホ語やコードブックを使い交信をより一層暗号化した。例、硫黄島の戦いでは「摺鉢山の占領」は「大きな口の七面鳥、羊の目は治療された」というナバホ語に翻訳された。
ヒトラーは第一次世界大戦でコードトーカーに注目し、第二次世界大戦前に暗号解読の為、30名あまりの人類学者をアメリカ国内に派遣したが、言語が複雑な為失敗した。
アメリカ軍はヒトラーがその言語の解明に動いた事を知り、ヨーロッパ戦線ではコードトーカーの使用を中止し、太平洋戦でのみ使用した。
1968年の機密解除まで、コードトーカー達の活躍は世間に知られることはなかった。
1982年にロナルド・レーガン大統領によって表彰され、8月14日をコードトーカーの日に定められた。
2000年にはナバホ族コードトーカーに議会名誉黄金勲章が授与した。
映画化
2002年には、ニコラス・ケイジ、アダム・ビーチ、クリスチャン・スレイターが出演したコードトーカーを題材にした映画「ウインドトーカーズ」が公開されているが、全てが歴史的に正確に描写されているわけではなく、元コードトーカーの兵士からも批判された。
コードトーカー写真家 河野謙児は、ナバホ族の女性が奥さんでナバホ族の首都アリゾナ州のウインドロック(Wind Rock)に在住しています。
ナバホ族に最も尊敬されている、日本人河野謙児がコードトーカー(暗号部隊)について「TV 世界不思議発見」語っています。