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ココペリ

ココペリ Kokopelli

ココペリ

ココペリ

アメリカの先住民族プエブロ族であるインディアン達は、アニミズム信仰的な自然を崇拝し独自の精神文化や世界観を持っていた。

文字を持っていなかったインディアン達は何世紀にも渡りシンボルや儀式を通し文化や歴史を伝えてきたのがココペリで数多くの岩絵にも残されています。

インディアン部族間の交流がない時代、部族ごとに何百種類もの精霊信仰を持っていた。それぞれ形や呼び名は異なり、互いの他部族に知られる事はなかったが、唯一の例外がココペリであった。

こぶのような背中の曲がった笛を吹く男の独特の姿は、元々はインディアンの精霊であるカチーナの一人と言われています。

ココペリの背中には大きなこぶがあり、病気にかかっていた人ではないかとの説もありますが・・・病人である事を人々に知らせる為ではなく、 その種の人々は普通の人間を超えた特別な存在であったと言う事です。

ココペリの起源

ニューメキシコ州やアリゾナ州に住むプエブロインディアンは、ズニ族と同様、雨をもたらす精霊と信じている部族なのです。

ココペリの姿が描かれたのは、750年から850年頃のホホカム族の壺が始めだとされています。

岩石や洞窟内部の壁面に描かれたココペリの姿も多数発見されていますが、ココペリが描かれていた時代は行商人達が現れた時代よりも何百年も前の時代で、行商人説は間違いだとの説もありますが・・・

部族間を旅をする行商人達がココペリの起源で行商人達は大きな袋に品物を詰め、各部族を旅をしていた。

彼らは村に近づくと、敵意がない事や友好の合図として笛を吹いて到着を知らせたと言われています。

ココペリと岩絵

ココペリもそのカチーナの一人で、北米大陸の南西部を中心とした地域に残されている
ペトログリフである岩絵にその姿を数多く発見されています。

立ち止まっているココペリ、歩くココペリ、寝そべるココペリ、膝を曲げているココペリ、腿をあげてフルートの音にあわせて軽やかに踊るココペリなどその姿態や動きもさまざまに岩の上に描かれています。

ココペリは単独、複数が岩に刻まれている岩絵があります。鹿や大角羊の狩、 蛇や動物と一緒の岩絵、二人並んで踊る岩絵、数人の人物が笛を吹かせている岩絵、儀礼の岩絵等や、線画や塗りつぶしで描かれていたり、

人間の形や、虫の様な頭を持った形など、多様な手法で描かれています。飢饉の時代にはココペリはうつぶせの姿で岩絵に描かれ、これはココペリの魂がその土地を離れた事を意味した。

ココペリとは?

ココペリは先史時代の南アメリカの文化において「土地を肥沃にし、その背中から種をまく」と語り継がれ、五穀豊穣の神として人々に信仰されてきた。

部族間を渡り旅をしたココペリはただの行商人だけではなく音楽を演奏し、ずば抜けた語学力を持ち話し上手で、人々に他の民族で起こった情報や知識を運ぶ重要な役割があり、幸運を運んでくれる豊穣の精霊とされた。

「ココペリが笛を吹くと、地面から緑が吹き出し、花が咲き乱れ、木々は生い繁り、花粉は風に舞い飛び、動物達は次々と子供を産み落とす。ココペリは、発芽と豊穣を体現している神的存在である」

「ホピの神話の中で、人々が第4の世界に到着し、大陸の四隅に移動をはじめた頃、クラン(氏族)には二人のマフ(熱の力を持つ虫)と呼ばれるキリギリスに似た虫人が同行した」

「ある山の峰にさしかかった時、その土地を守っている巨大な鷲に土地にすむ許しを乞うたところ、鷲は持っていた矢で二人のマフの身体を射抜きました。

しかし、マフは射抜かれたまま笛を取り出し美しい音楽を奏でて、高揚した霊の力でその傷を癒すのでした。

鷲はいたく感動し定住の許可を与えたのですが、このマフがココペリだと」「ココペリをかつてのメキシコ中部のアステカ又は、トルテカの移動巡回商人」「彼らは村々を巡り歩いて、自分達の到着を笛で告げた。

背中にはこぶに似た形の荷物を背負い、笛を吹きながらやってくる商人達は、オウムやコンゴウインコといった珍しい南方の鳥をターコイズなどに取り替えて旅」をした」多様な言い伝えがあります。

ココペリの色は・・・ピンク色は愛情、赤色は勇気、白色は自由、黄色は華やかさ、緑色は出会い、青色は旅の安全、銀色は気品、オレンジ色は喜び、茶色は安心、黒色は厄除けと言う方もいますが・・・

ココペリは「豊富」「再生」「安産」「希望」「夢」「愛」象徴する意味があると言う方もいます。

ホピ族

ホピ族

カチーナ

ココペリはインディアンの精霊・カチーナの一人で「尊敬すべき精霊」の意味があり、動物、植物、鉱物の霊、雲や星の霊など、かつて実在した人間の霊などのカチーナもあります。

カチーナの数は300以上あり、カチーナは神様ではなく人間と神様の中間に位置する存在です。人間に援助と導きを与え、人間の祈りを神様に運ぶ媒介者なのです。

伝説では、人々が定住の地を求めて移動をはじめた頃、いくつかの氏族にカチーナが同行したと伝えられ、人々を導く役目を持っていた。

ホピ族は、人々がカチーナの扮装をしてダンスをしながら祈願をする祭事現在でも行われている。

 

 

 

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