ニュースペーパーロック ユタ州
Newspaper Rock Utah
ニュースペッパーロックは一枚岩に書かれている岩絵古代の新聞様なもので新聞の元祖でありコミュニケーションの道具の元祖
ニュースペパーロック州立歴史的サイトは、ペトログリフの最大の既知のコレクションの1つが刻まれた岩盤を特徴とするユタ州の記念碑です。
ユタ州サンファン郡のユタ州道211沿いにあり、モンティセロの北西45 km、モアブの南85 kmにあります。
キャニオンランズ国立公園のニードルズ地区への比較的よく移動するアクセス道路に沿っており、US 191から19 km、公園の境界から48 kmです。
200平方フィート(19 m2)の岩は、インディアンクリークキャニオンの砂岩の崖にペトログリフ(岩絵)で描かれています。
ニュースペパーロックは、1961年に州立歴史的記念物に指定され、1976年にユタ州サンファン郡の国家歴史登録財にインディアンクリーク州立公園に登録されました。
ニュースペパーロックサイトの最初の彫刻は、約2000年前に作成され、アルカイック、アナサジ、フリーモント、ナバホ、アングロ、プエブロの文化の人々によって残されました。
ナバホ語では、その岩は「ツェ・ホーン」と呼ばれ、物語を語る岩と言われています。
ペトログリフは、先史時代と歴史時代の両方でネイティブアメリカンによって彫られました。650以上のロックアートデザインがあります。
岩に描かれた絵は、さまざまな動物、人物、シンボルです。これらの彫刻には、鹿、水牛、プロングホーンのアンテロープ等、新聞のように過去の出来事を表しています。
岩の彫刻を正確に年代測定することは困難でしたが、表面の鉱物の再緑青はそれらの相対的な年齢を明らかにします。ペトログリフが集中している理由は不明です。
ニュースペパーロックは、砂漠のワニスと呼ばれる岩の暗いコーティングに刻まれています。
砂漠のワニスは、降雨とバクテリアの作用により、露出した砂岩の崖の面に徐々に形成される黒っぽいマンガン鉄鉱です。
古代の芸術家たちは、コーティングされた岩の表面を鋭利な道具で、砂漠のニスを取り除き、その下の軽い岩を露出させることによって、さまざまな種類の図やパターンを作成しました。
新しいワニスがゆっくりと発達するにつれて、古い人物自体の色が暗くなってきています。
ペトログリフとは?
象徴となる岩石や洞窟内部の壁面に意匠、文字が刻まれた彫刻の事ギリシア語で石を意味するペトログラフ(彫刻)の造語である。
日本語では通常岩絵と呼ばれる。線刻(画・文字)と呼ばれ、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻と訳される。
インディアンには文字というものは無く、部族の歴史なども文字には残さなかった。全てが口伝えで子孫へと受け継がれていったが、目に見える形で残したのが、この岩絵である。
この様々なシンボルを描いた岩絵はアメリカ全土で発見されている。人間をはじめ、鳥や動物、そして様々なシンボルを、岩の表面を石器などで削り表現していく。
この古代エジプトの象形文字のような絵やシンボルはとても謎めいていて、何時、何の為に、だれに残そうとしたのか徐々にではあるが解明されている。
様々な模様は絡み合い、東を向くものが殆どである、一つ一つのデザインの意味を解明しても、全体像の意味を理解するのは不可能で魅力的な岩絵は不可解で大きな謎に包まれている。
ペトログリフ北米の岩絵
電話、インターネットはコミュニケーションの道具で、これらの原点がペトロクリフやピクトグラフです。数千年前から岩に描かれ続けられたものが多く、北米のものはアメリカ合衆国のインディアンやカナダのファースト・シティズンが描いたもので全米に痕跡があり。現代へのメッセージでもあり、芸術でもあります。
岩絵には、ペトログリフPetroglyphとピクトグラフPictographがある
ペトログリフはペトロとグリフ(彫刻)による熟語で、ペトロはギリシャ語で岩の意、英語では Peter、日本語はペテロで聖書に記載されている。
ピクトグラフとは、岩を彫りこむ事で描いた、刻印による絵を指す。ピクトグラフはピクチャーとグラフによる熟語で、狭義では、岩に塗料を塗って描いた絵を指す。日本では、両方「岩絵」と呼ばれる。
アメリカ合衆国南西部で古代ペトログリフ(岩絵)を描いた2種族
1.フリーモント族、ユタ、ネバダ、アイダホ州を拠点。
2.アナザジ族、ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州を拠点。
アナサジは、後の時代に、この地にやって来たナバホ族の言葉で敵の先祖を意味する言葉する。アナサジ族の事を、古代プエブロ族と呼ぶ。又ナバホ族の中には、少数ですが、音節を変えてアノサジという名称を使う人が居て、埋もれた先祖の意味。
ペトログリフを盛んに描いたのはフレモント族で、北部のダイナーソワー国定公園から南部はキャニオンランズ国立公園など広い範囲に広がり造形もさまざま。彼らは、独自様式の土偶を作った。アナサジ族の岩絵はチャコキャニオンなどに一部残っている。
チャコキャニオンではかに星雲となった超新星爆発を描いた物がある。メサベルデ国立公園のサンテンプルの遺跡には、太陽のコロナを描いた石がある。
両部族共、紀元前から13 世紀末まで存在し、フレモント族は狩猟採集民族、古代プエブロ族は繁栄した農耕文化であったが、その後、突然に衰退。古代プエブロ族の末裔は、アリゾナ州、ニューメキシコ州にホピ族、ズニー族の集落がある。
フレモント族の末裔は、後に ユーテ族と成り、白人が馬を持ち込んでからは、すぐれた馬術を身につけて遊牧民と成った。
キャニオンランズ国立公園 ユタ州
コロラド高原に位置し、1366 km²の面積、コロラド川とグリーン川によって浸食された峡谷。
二つの川は公園内で合流し、川によってアイランド・イン・ザ・スカイ、ニードルズ、メイズの三か所の地区がある。三つの地区は峡谷で隔て、公園内では行き来する事は出来ない。その他に秘境ホースシュー・キャニオンがある。
アイランド・イン・ザ・スカイは、公園の北、コロラド川とグリーン川 の間にある広く水平なメサで、アイランド・イン・ザ・スカイの365 m下にある砂岩のテラスである。ホワイト・リム とホワイト・リムのさらに 304 m下にある川を見渡す多くの展望台がある。
ニードルズ地区は、そこにそびえたつ赤と白の縞模様の岩の尖塔に因んで名付けられたが、峡谷、地溝、池、近くのアーチーズ国立公園の物に似た多くのアーチのように自然によって彫刻された岩のその他の様々な形態も観察できる。
多くのアーチに短いか中距離のハイキングで車ででも行く事が出来るアーチーズ国立公園とは違い、ニードルズ地区の殆どのアーチは奥地の峡谷にあり、長時間歩くか四輪駆動車でしか行けない。
この地区は、古代プエブロ人の故郷で、多くの痕跡が発見されている。彼らが使っていた道具類はほとんど盗掘者によって持ち去られたが、彼らの石と泥の住居の多くは保存状態が良い。
古代プエブロ人はまた岩面彫刻の形でその痕跡を残しており、最も有名なものは、ニュースペーパー・ロックです。
コロラド川とグリーン川の西にあるメイズ地区は、最も不便な地区である。北に離れた地区は、ホースシュー・キャニオン地区で、古代プエブロ人より前から存在した古期後半の狩猟採集民族によって岩の板に描かれた絵がある。