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マウントラシュモア 国立記念公園 サウスダコタ州

マウントラシュモア 国立記念公園
キーストーン サウスダコタ州
Mount Rushmore South Dakoda


アメリカの成立発展、開発を記念する建造物。

1925年3月3日に国定記念建造物に指定マウントラッシュモア政府から委託されたガットスン・ボーグラムは400人の作業員とともに

標高1745mのラシュモア山の白い花崗岩の露頭に1927年から1941年10月31日まで14年間をかけて18mにも及ぶ巨大な胸像を彫った。

彫られているのはアメリカ合衆国建国から150年間歴史に名を残す四人の大統領 ジョージ・ワシントン トーマス・ジェファーソン セオドア・ルーズベルト エイブラハム・リンカーン


ジョージ・ワシントン 初代大統領 産みの親

アメリカ合衆国建国の父であり、合衆国憲法において初の大統領である。

アメリカ独立戦争で指揮官と成りイギリス軍に勝利し憲法制定議会の議長にと選出された後、選挙人投票で100%の票を得た最初で最後の初代大統領である。

トーマス・ジェファーソン 第3代大統領 拡張の象徴

アメリカ独立宣言 1776年 の作者、またアメリカ合衆国建国に最も影響力があり、共和制の理想を追求した一人として知られている。

就任中はルイジアナ買収でこのサウスダコタ州を含む現在の15州分を獲得し領土を2倍にした。トーマス・ジェファーソン大統領は、ルイス・クラーク探検隊を発足したことでも有名。

ルイス・クラーク探検隊は陸路で北米大陸を太平洋まで探検、ロッキー山脈の大陸分水嶺を越え、数々の困難を乗り越えて太平洋側まで到達し無事に帰還した。

マウントラッシュモア

マウントラッシュモア


アブラハム・リンカーン 第16代大統領 保護/保存の象徴

「人民の、人民による、人民のための政治」の演説であまりにも有名、奴隷解放の父と呼ばれたリンカーンは、もとは弁護士で運輸関係訴訟ではかなり有能であったと言われる。

当時当たり前であった奴隷制度の拡張に反対し、リンカーンが大統領に成った事で合衆国は2分化し、南北戦争へと結びついた。

南北戦争に勝利した後、大統領就任中1865年、ワシントンDCのフォード劇場で時代喜劇を観劇中、後頭部を撃たれて暗殺された。

セオドル・ルーズベルト 第26代大統領 開発の象徴

20世紀最初の大統領、本来は副大統領であったがマッキンリー大統領が暗殺された事で大統領に昇格する。大統領就任時、42歳は史上最年少である。

日露戦争では日本・ロシア間の調停を勤め、停戦からポーツマス条約での和平交渉を斡旋した事でノーベル平和賞を受賞。

ルーズベルトは太平洋と大西洋を結び、世界的な流通に大きな影響をもたらした、パナマ運河の建設を指示した。

マウント・ラシュモアの岩盤は非常に硬質で、彫刻作業は困難を極め、ダイナマイトで砕きながらの作業と成った。

硬質な岩盤が選ばれた理由は、アメリカの象徴である、モニュメントが長期にわたって風化しないよう。

インディアンとマウント・ラシュモア

ゴールドラッシュ期に白人とアメリカ・インディアンとの激しい抗争が繰り返され、大統領の彫刻が彫られたラシュモア山,ブラックヒルズは、アメリカ・インディアンの聖地。

1868年、ララミー砦で、アメリカ政府は一帯をグレート・スー・ネイション、スー族固有の土地として条約で確約。

数年後には条約は一方的に破棄され、この土地もアメリカ政府によって没収。

大統領の彫刻が彫られるとこれに対抗するかのように、この聖地を守るために白人と戦った、

リトルビッグホーンの戦いで知られるラコタ・スー族の英雄クレイジー・ホースの巨大な彫刻が、民間の白人家族の手によって、同じブラックヒルズの岩盤に彫られている。

1948年より製作中であるが、スー族伝統派はこの像について、「クレイジー・ホースの精神を汚すものだ」として猛反発している。

1971年、ラッセル・ミーンズらアメリカ・インディアン運動の運動家と支援白人たちが大統領像の頂上に登り、条約の有効とこの山の占有権の確認を求め座り込みを行った。

その際、彼らはジョージ・ワシントンの頭の上に小便をかけてみせた。

ラシュモア山を舞台にした作品

彫刻の様子アルフレッド・ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」のクライマックスシーンでは同記念公園の彫刻が舞台となった。ロケーション撮影ではなく、スタジオに巨大なセットが組まれた。

2004年公開の映画「チーム★アメリカ/ワールドポリス」では、チーム・アメリカの秘密基地として登場し、

ワシントンの口からは空飛ぶリムジン、ジェファーソンの顔からはヘリコプター、ルーズベルトの頭からは戦闘機、リンカーンの口からはジャイロジェットが発進した。

2007年公開の映画『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』では、インディアンによって築かれた黄金都市が眠る場所として、ラシュモア山が登場した。

ディープ・パープルのアルバム「ディープ・パープ・イン・ロック」や「NARUTO ナルト」の火影岩はこの彫刻をモチーフにしている。

 

 

 

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