化石の森国立公園アリゾナ州
Petrified Forest Arizona
ジュラ紀は恐竜が大繁栄した時代2億5千万年の土壌は三畳紀の地形や古代の気候の地球激動な歴史の痕跡を残している。
太古の森林が化石と成った化石の森アリゾナ州の荒涼とした砂漠にはるか昔は青々と茂っていた大木が化石と成り横たわり恐竜時代を体験出来る場所1962年12月9日、国立公園に登録
化石の森国立公園 2つの大きな地区
1.北地区
ペインテッド砂漠 (Painted Desert) として知られる三畳紀前期のチンル層(Chinle Formation) の色々な色が付いた悪地の一部に広がっている。
2.南地区
珪化木のいくつかの集積だけでなく色彩豊かな地形がある。南地区ではいくつかのインディアンの岩面彫刻の場所も見つかっている。
公園の南端の近くに、珪化木で立てられたインディアンの建物で1930年代に再建されたアゲート・ハウス がある。毎年、約60万人がこの公園を訪れる。
化石の森は地球の歴史
大陸はまだ現在よりもずっと南の位置にあり、平均温度も現在に比べ20度近く高かく気候はモンスーン気候に似ていた。
2億5千万年前に全ての大陸が集まり超大陸パンゲア大陸を形成していた時代、古生代後期と中生代前期の地球の 熱帯地方であった時代。
大陸はまだ現在よりもずっと南の位置にあり、平均温度も現在に比べ20度近く高かく、熱帯雨林化した濃い森林が生い茂っていた。
恐竜達は大繁栄し、濃い酸素と濃い森林に囲まれた古代の自然があった。
その後長い年月が過ぎ、大陸は北の方へと 移動を続け、氷河期を繰り返し、熱帯雨林 だった気候は砂漠地方へと姿を変えた。
森の大木はやがて倒れ、近くを流れた川底の泥に沈み、相次ぐ火山活動で吹き上げられた火山灰が 泥の中に混じり込み、その火山灰は大木の 細胞へと入り込む。
火山灰はやがて石英と化して大木を丸々と化石と成り遠めに見ると、まさに大木が倒れているかのように見えるが、近づいて触ってみると紛れもない石が化石化し、
自らの重さに耐えられず割れてしまった断面部分は輝いており、まさに樹木の宝石です。
世界最大の珪化木はアラウカリオキシロン・アリゾニカム種。化石化した木は、ナンヨウスギ科、北半球で絶滅したが南半球の隔絶した場所で生き残っている木の仲間である。
化石の森国立公園のチンル層は、葉、メトポサウルスと呼ばれる大きなサンショウウオのような両生類、北米最古の恐竜の化石、真水にすむ巻貝や二枚貝などの豊富な化石を産出する。
ペインテッド・デザート
Painted Desert
アリゾナ砂漠特有の火山灰、石灰岩、砂岩は、アーティストが自然のキャンパスに絵を描いたような見事な自然に色の砂漠です。
カチナ・ポイントは昔ホテルであったペインテッド・デザート・インの建物が残り、チンデ・ポイント、ピンタド・ポイントはペインテッド・デザートを見渡せるポイント。
プエルコ遺跡
Puerco Pueblo
先住民族のプエブロ遺跡がある。
先住民族の祖先であるアナサジから発達し、部落作りをするようになったプエブロ民達の遺産である。
この周辺には1300年代~1400年代が最盛期だったが、何かの原因で突然姿を消してしまった痕跡が数多く残されている。
珪化木で立てられたインディアンの建物で1930年代に再建されたアゲート・ハウスがある。インディアンの岩絵でペトログラフが多数ある。
ブルー・メサ
Blue Mesa
石灰岩とちょっとした木がテーブルトップメサを青くしてブルーメサと呼ばれている、このポイント、ここで化石化した大木が見ることが出来る。
丘の上に丸太がちょこっと置かれたような形で化石と成り、無数の大木の化石があり、世界の写真家が一度はここで写真を撮りたいポイントです。
クリスタル・フォレスト
Cristal Forest
トレイルを歩きながら様々な丸太を見ることができるのが、クリスタル・フォレスト。
ここには数多くの丸太の化石が無造作に転がっており、その数はいくつになるのか見当も付かないほどで、約1kmのトレイルは舗装されている。
レインボー・フォレスト
Rainbow Forest
化石の森国立公園の一番南側にあるのが、レインボー・フォレスト。
ここには化石の森について簡単な展示がされているレインボー・フォレスト博物館があり、巨大な丸太が横たわっている。公園の中で最も大きな丸太の化石である「オールド・フェイスフル」がある。
ペトログリフ北米の岩絵
日本人と同じモンゴロイドのルーツを持つアメリカ先住民であるインディアン達は、約1億4千万年前頃にアメリカ巨大な大地渡って来た。
時には豊饒を享受し、時には飢餓に堪え、台地や渓谷を移動しながら彼ら独自の文化体系を形作り、長い旅の過程でアメリカの大地に重要な岩絵を数多く残していった。
文字を持たないインディアンにとって、仲間に、他者に、祖先の霊魂にそして神に、具体的な情報、あるいは言葉に置き換えられない魂を視覚的に伝達する試みの証だった。
岩絵は、メッセージを持った太古から存在するメディアアートであり、
現代のコマーシャルを中心に成り立つ様々なメディアに囲まれた日常において、それらの岩絵達は私達に対し、真のビジュアル・メッセージとは何かと問いかけてくる。
人々に「表現する事」の意味を探し、自らのルーツを感じてもらうのがねらいである。
この「原始の表現手段から新しい何かを感じ取る精神」はモダンアーチスト達、バブロ・ピカソ、カンジンスキー、バウル・クレーなど、その原始に注目し新境地を開いた。
この精神はデジタル全盛の現代においてもなお生き続けている。
古代人の想像力の中には、真新しい未来、 発見があるのでは。電話、インターネットはコミュニケーションの道具で、これらの原点がペトロクリフやピクトグラフです。
数千年前から岩に描かれ続けられたものが多く、北米のものはアメリカ合衆国のインディアンやカナダのファースト・シティズンが描いたもので全米に痕跡があり、現代へのメッセージでもあり、芸術でもあります。
岩絵にはペトログリフ(Petroglyph)と
ピクトグラフ(Pictograph)
ペトログリフはペトロとグリフ(彫刻)による熟語で、ペトロはギリシャ語で岩の意、英語では Peter、日本語はペテロで聖書に記載されている。
ピクトグラフとは、岩を彫りこむ事で描いた、刻印による絵を指す。
ピクトグラフはピクチャーとグラフによる熟語で、狭義では、岩に塗料を塗って描いた絵を指す。日本では、両方「岩絵」と呼ばれる。
アメリカ合衆国南西部
古代ペトログリフ(岩絵)を描いた2種族
1.フリーモント族、ユタ、ネバダ、アイダホ州を拠点。
2.アナザジ族、ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州を拠点。
アナサジは、後の時代にこの地にやって来たナバホ族の言葉で敵の先祖を意味する言葉で、アナサジ族の事を古代プエブロ族と呼ぶ。
又ナバホ族の中には、少数ですが、音節を変えてアノサジという名称を使う人が居て、埋もれた先祖の意味がある。
ペトログリフを盛んに描いたのはフレモント族で、北部のダイナーソワー国定公園から、南部はキャニオンランズ国立公園など広い範囲に広がり、造形もさまざま。
彼らは、独自様式の土偶を作った。アナサジ族の岩絵は、チャコキャニオンなどに一部残っている。
チャコキャニオンでは、かに星雲となった超新星爆発を描いた物がある。
メサベルデ国立公園のサンテンプルの遺跡には、1054年7月4日頃に爆発した、かに座流星群の太陽のコロナを描いた石がある。
両部族共、紀元前から 13 世紀末まで存在し、フレモント族は狩猟採集民族、古代プエブロ族は繁栄した農耕文化であったが、その後、突然に衰退。
古代プエブロ族の末裔は、アリゾナ州、ニューメキシコ州にホピ族、ズニー族などの集落がある。
フレモント族の末裔は、後に ユーテ族と成り、白人が馬を持ち込んでからは、すぐれた馬術を身につけて遊牧民と成った。
ルート66と国立公園
唯一ルート66が国立公園の中に通っている、珍しい場所アメリカ合衆国のイリノイ州シカゴから西部のカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ8州、全長3755kmのアメリカン初の大陸横断国道です。
1926年に指定され、インターステート・フリーウェイの発達によりその役目を終え、1985年に廃線と成った。
ルート66は、アメリカ大陸を横断し、アメリカ西部の発展を促進した重要な国道でした。
その為、映画や小説、音楽などの中に多く登場し、今なおアメリカのポップ・カルチャーの題材にされています。