「アメリカは国境を取り戻す」
アメリカのトランプ大統領は、1月25日2017年、メキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名し、「アメリカは国境を取り戻す。多くの命と雇用を守る」と壁の建設に向けて動き出した。国境警備を担う職員を5000人増員する事等を命じる大統領令に署名した。
米国とメキシコ国境に3141kmの壁建設をトランプ氏が提案、建設費1兆円以上はメキシコが負担・・・
アメリカ=メキシコ国境は、境界の全長は3141km、世界で最も頻繁に横断される国境で、毎年のべ3億5000万人が合法的に横断し、 4つのアメリカ合衆国の州と6つのメキシコの州に接している。20以上の横断道路があり、カリフォルニア州サンディエゴとメキシコバハカリフォルニア州ティファナの接する西から、テキサス州ブラウンズビルとメキシコタマウリパス州マタモロスが接する東まで伸びている。
アメリカは、毎年豊かさを求めて来る45万人以上のメキシコからの密入国者にずっと頭を悩ませている。山からではなく、砂漠や川を渡って越境してくるんだそうです。砂漠の有刺鉄線は直しても直しても切られ、ウエットバック(ぬれた背中)と呼ばれるリオグランデ川を泳いで渡る密入国者は多数、国境が長すぎて警備は穴だらけ。
違法労働のメキシコ人には、$600~$1000位で密入国させてくれる専門の業者がいる。又捕まったところで数日収容所に留め置かれてメキシコへ強制送還されるだけで、業者が次の便に乗せてくれるので問題なし、公共バスの感覚ですよね。
農場労働者用の短期ビザなどもあるのですが、素朴で教育を受けていない南米の人々にはビザやパスポートの必要性が理解できず、隣に豊かな国があるからみんなが行くからと簡単に考えてやってきます。
そして、砂漠で迷ったり川で溺れたり、犯罪組織に誘拐されたりして、命を落とす人が後を絶ちません。それでも、給与が安くて仕事がない南米にいるよりはと、危険を冒しても稼げるアメリカへ密入国したがるのです。
経済格差のため、アメリカの違法の肉体労働で1日で稼げる日給で、国の家族が1~3ヶ月暮らせるので説得は難しいでしょう?
アメリカの不法滞在者は約1100万人・・・カリフォルニアでは、学校はスペイン語を話す違法移民の子供たちで、救急病院は救急無料医療を使って子供を産む違法移民の妊婦で溢れています。
学校や病院は人道的見地から違法移民と分かっていても拒否できないんだそうです。全て私たちが納めた税金が使われているので、気分的には複雑ですね。